いちど跳び箱で手をつくのを失敗して、
手をけがしてしまったMさん(女子園児)。
恐怖心が先に立ち、思うように上達できずにいました。
泣き出してしまうようなこともあったのですが、
お互い諦めたらそこで終わり。
「手をつく位置」「手を離すタイミング」「踏み切りの強さ」「足を大きく開く」
という跳び箱の動作を分解し、
ひとつひとつ練習していきました。
ひとつの動作自体は怖くないので、
前向きにチャレンジして、コツを覚えてくれました。
そして、全部の動作をつなげて、
ちゃんと跳べるようになったんです!
いちどできれば、それまでの苦手意識がウソのように
「やってみれば意外とできる」ことがわかります。
今でも、高い段には怖さもあるようですが、
「コーチも横にいるから大丈夫だよ」という一言で、
チャレンジできるようになりました。
怖さよりも、跳べたときのうれしさが
上回っているのでしょう。
今では精神的に強くなって
レッスン中に泣くこともありません。
小さいうちに挑戦する楽しさを知ったことが、
Mさんの長い人生に役立ってくれるといいな、
と思います。